ソロソロ洋楽

中年を過ぎてから「洋楽」という未踏の地に迷い込んでしまった僕が、迷走を繰り返すなかで出会った素敵な音楽たちを紹介します。

Janelle Monáe(ジャネール・モネイ)

■PROFILE

ジャネール・モネイアメリカのアーティストで、歌手、女優、プロデューサーなど、さまざまな分野で活躍をしています。

歌手として活動するときはシンディーという名前のアンドロイドとして活動します。

シンディーは「心」を持ったアンドロイドで、ジャネール・モネイの理想を体現したキャラクターのようです。

アンドロイドと聞くとターミネーターを思いだしますが、ジャネール・モネイの身長は152センチなので、ターミネーターと違って、とても可愛いアンドロイドです。

ジャネール・モネイは完璧主義者で、本音を語ることは少なかったのですが、2018年にアルバム「Dirty Computer」を発売した頃から、ようやく自分自身の事を語るようになりました。

この「汚れたコンピューター」の発売をきっかけに、ジャネール・モネイはアンドロイドから少しだけ人間に近づいたようです。

 

■VIDEO

紹介する曲は「Tightrope」です。

このミュージック・ビデオには、たくさんの謎があります。

舞台は病院のようですが、最初のシーンで「踊ることは悪影響を与えるため禁止」とのテロップが流れます。

でも、ジャネール・モネイは、その規則を無視してずっと踊り続けています。

そして、途中に出てくる顔の無い男は一体何者でしょうか?

ジャネール・モネイは完璧さを求めるあまりに、デビュー当時から精神のバランスを崩し、セラピーに通っていたことを、最近になって告白しています。

このミュージック・ビデオは、自分自身を抑圧しようとする「顔の無い自分」に抵抗しようとする気持ちを表したものかもしれません。

ちなみに、Tightropeは「綱渡り」の意味で「周りは文句ばかり言うけれど、どんなときでもバランスよく、綱渡りのように切り抜けないとね」という内容です。

 

Janelle Monáe - Tightrope [feat. Big Boi] (Video)

youtu.be

 ■ALBUM

紹介するアルバムは「The ArchAndroid」です。

このジャケットを見て、一瞬、手に取るのをためらったのですが、どうやら、映画「メトロポリス」のポスターのオマージュのようです。

アルバムを聴いて、まず驚くのは、収録されている音楽の「多彩さ」です。

それは同時に、ジャネール・モネイの「多才さ」も表しています。

個人的には、「Tightrope」の他には「Oh, Maker」が好きです。

「Oh, Maker」を聴くと、ジャネール・モネイのシンガーとしての素晴らしさがよく分かります。

このアルバムを切っ掛けに、ジャネール・モネイが一気にブレイクしました。

 

【収録曲】

1. Suite II Overture

2. Dance Or Die (featuring Saul Williams)

3. Faster

4. Locked Inside

5. Sir Greendown

6. Cold War

7. Tightrope (featuring Big Boi)

8. Neon Gumbo

9. Oh, Maker

10. Come Alive (The War of The Roses)

11. Mushrooms & Roses

12. Suite III Overture

13. Neon Valley Street

14. Make The Bus (featuring Of Montreal)

15. Wondaland

16. 57821 (featuring Deep Cotton)

17. Say You’ll Go

18. Babopbye Ya

 

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Archandroid