ソロソロ洋楽

中年を過ぎてから「洋楽」という未踏の地に迷い込んでしまった僕が、迷走を繰り返すなかで出会った素敵な音楽たちを紹介します。

Jenny and The Mexicats(ジェニー・アンド・ザ・メキシキャッツ)

■PROFILE

ジェニー・アンド・ザ・メキシキャッツは英国、メキシコ、スペイン出身のメンバーからなるインディーズ・バンドです。

フラメンコ、レゲエ、フォーク、カントリー、ロックなど、様々なジャンルを混ぜ合わせた音楽を創ります。

ロンドン生まれのジェニーがトランペットとボーカルを担当していますが、トランペットを吹くときのカッコよさと、歌うときの可愛さのギャップがとても魅力的です。

他のメンバーの「中途半端な不良っぽさ」も、微笑ましいです。

 

■VIDEO

紹介する曲は「Flor」で、スペイン語で「花」という意味です。

僕は昔、吹奏楽部でトランペットを吹いていました。

僕の時代は、男が金管楽器、女が木管楽器みたいな感じがあり、トランペットの僕の周りは、男だらけでした。

もし、僕の隣にジェニーがいたら、もう少しトランペットを続けていたかもしれません。

 

Jenny and The Mexicats - Flor (Video Oficial)

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■ALBUM

紹介するアルバムは「Open Sea / Mar Abierto」です。

Open Seaは「外洋」という意味です。(Mar Abiertoもスペイン語で「外洋」という意味です)

いろいろな国をルーツとする音楽が混ざっていて、アルバムのタイトルと同じように、外洋に出て旅をする気分で聴けます。

 

【収録曲】

1. La Primera Despedida

2. Boxes

3. Born In The City

4. Aprendimos

5. La Diabla

6. Amplifire

7. Lion

8. Ausencia

9. Fantasmas

10. Canela y Asabache

11. Tanto Tiempo

12. Under My Skin

13. Why Why

14. Agradecimientos

 

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Open Sea / Mar Abierto

 

The Rolling Stones(ローリング・ストーンズ)

■PROFILE

ローリング・ストーンズはイギリスのロックバンドです。

結成が1962年なので、もう60年近くも活動を続ける「おばけバンド」です。

僕がまだ10代だった頃、ローリング・ストーンズが好きなクラスメイトには2つのパターンがありました。

「音楽オタク」と「不良少年」です。

僕は、両方タイプとも少し苦手だったので、10代の頃はローリング・ストーンズには全く興味がありませんでした。

ローリング・ストーンズを聴き始めたのは、ほんの10年ほど前なのですが、聴いてみると、その音楽の幅広さに驚きました。

ローリング・ストーンズの音楽は、僕が持っていたロックのイメージとは、かなりかけ離れたものでした。

そして、その音楽を切っ掛けに、僕はロックという音楽の奥深さを知ることが出来ました。

 

■VIDEO

紹介する曲は「Waiting on a Friend」です。

ローリング・ストーンズにはワイルドなイメージを持っていたので、この曲を初めて聴いたときは少し驚きました。

驚いたと言うか、ちょっと笑ってしまいました。

「オレは女を待っているんじゃない。友達を待っているだけだよ」という曲で、僕が、ローリング・ストーンズに興味を持つ切っ掛けとなった記念すべき曲です。

 

The Rolling Stones - Waiting On A Friend

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■ALBUM

紹介するアルバムは「Sticky Fingers」です。

ローリング・ストーンズと言えばこのアルバム」というくらいの名盤です。

アルバムを聴いてまず驚くのは、その音楽の幅広さです。

ロックはもちろんですが、カントリーやブルースなど様々なジャンルの曲が収録されています。

本当はそんな曲たちも含めて「ロック」と呼ぶのかもしれませんが。

ローリング・ストーンズをまだ聴いていない方には、是非最初に聴いてもらいたい一枚です。

 

【収録曲】

1. Brown Sugar

2. Sway

3. Wild Horses

4. Can’t You Hear Me Knocking

5. You Gotta Move

6. Bitch

7. I Got The Blues

8. Sister Morphine

9. Dead Flowers

10. Moonlight Mile

 

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STICKY FINGERS-2009 RE

 

Laura Mvula(ローラ・マヴーラ )

■PROFILE

ローラ・マヴーラはイギリス出身のシンガー・ソングライターです。

敬虔なリスチャンの家庭で、音楽に囲まれながら育てられ、バーミンガム音楽院に進み作曲を学びます。

そのときに聴いたクラシックのコーラスに感動し、それがその後のローラ・マヴーラの音楽に影響を与えていきます。

ローラ・マヴーラの音楽を無理にひと言で表すと「ソウルやゴスペルなどの黒人音楽にクラシックを加えた音楽」となりますが、素直に「新しい音楽」と言ったほうが分かりやすいかもしれません。

 

■VIDEO

紹介する曲はデビュー・シングル「Green Garden」です。

「私を外へ連れ出して、緑の庭に座らせて。昔のように踊ってみるわ」という内容です。

最初に聴いたときはラブソングだと思っていましたが、その後、ローラ・マヴーラがデビュー前からパニック障害を発症していたことを知りました。

この曲を作った頃も、パニック障害と闘っていました。

それを知ってからは、この曲がもっと好きになりました。

 

Laura Mvula - Green Garden

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■ALBUM

紹介するアルバムは「Laura Mvula With Metropol」です。

デビューアルバム「Sing To The Moon」と同じ曲を、オランダのメトロポール・オーケストラと共演してライヴ録音したアルバムです。

「Sing To The Moon」も名盤ですが、その後のローラ・マヴーラの活動をみると、本当に作りたかったのは、このアルバムだったように感じます。

 

【収録曲】

1. Make Me Lovely

2. Like the Morning Dew

3. Can't Live with the World

4. Sing to the Moon

5. Is There Anybody Out There?

6. Flying Without You

7. She

8. Father, Father

9. I Don't Know What the Weather Will Be

10. Green Garden

11. Diamonds

12. That's Alright

 

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Laura Mvula With Metropol

Sting(スティング)

■PROFILE

スティングはイギリス出身のシンガーソングライターで、ベーシストとしても有名です。

ロックバンドの「ポリス」でベーシスト&ボーカルとして活躍し、その後ソロ・アーティストとして活動しています。

ポリスでデビューした頃はロックにレゲエを加えた音楽だったのですが、ソロになるとジャズの要素が加わってきました。

エチオピア難民救済プロジェクトの「バンド・エイド」に参加するなど、社会活動にも熱心です。

ポリス時代とソロ時代を合わせると、アルバムのセールスは全世界で1億枚を超えていますが、スティング本人は、ずっと二枚目です。

 

■VIDEO

紹介する曲は「Englishman In New York」です。

ミュージック・ビデオに出てくる老人は英国の作家のクエンティン・クリスプです。

クエンティン・クリスプは同性愛が違法だった当時のイギリスで、ゲイであることを隠さずに生きて、のちにニューヨークに移り住みました。

この曲は、同じ英国人のスティングがクエンティン・クリスプに会って書いた曲です。

「英国紳士たるもの侮辱されても受け流して、笑顔をつくりなさい。誰に何と言われようとも、自分らしく生きなさい」

そんなクエンティン・クリスプの言葉を歌詞にしていますが、スティング自身の言葉でもあるのかもしれません。

 

Sting - Englishman In New York (Official Music Video)

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■ALBUM

紹介するアルバムは「...Nothing Like The Sun」です。

参加ミュージシャンが豪華で、オーケストラの指揮にギル・エヴァンス、ギターにはエリック・クラプトンを起用しています。

このアルバムが発売された頃はハードロックが主流で、セールスを考えるとジャズテイストのアルバムは冒険だったと思いますが、全米だけで200万枚を超える大ヒットとなりました。

 

【収録曲】

1. The Lazarus Heart

2. Be Still My Beating Heart

3. Englishman in New York

4. History Will Teach Us Nothing

5. They Dance Alone(Cueca Solo)

6. Fragile

7. We'll Be Together

8. Straight to My Heart

9. Rock Steady

10. Sister Moon

11. Little Wing

12. The Secret Marriage

 

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Nothing Like the Sun

 

R.E.M.(アール・イー・エム)

■PROFILE

アール・イー・エムは、アメリカのオルタナティヴ・ロックバンドです。

オルタナティヴ・ロックとは、商業主義に乗っかった「売れるロック」ではなく、本来のロックが持っていた多様性に目を向けた「型にはまらないロック」のことです。

アール・イー・エムは、そのオルタナティヴ・ロックの代表的なバンドで、ロックの魅力を独自の型に発展させていきました。

そのせいでしょうか、アール・イー・エムの音楽には「新しさ」と同時に、どこか「懐かしさ」も感じます。

 

■VIDEO

紹介する曲は「Nightswimming」です。

ざっくり言うと「夏休みに友達や恋人と湖に行って裸で泳いだことを、中年になってから思い返している」曲です。

もちろん、僕にはそんな「夢のような思い出」は無いのですが、この曲を聴くと、なぜか僕にも昔そんなことがあったような、ノスタルジックな気持ちになります。

 

R.E.M. - Nightswimming (Official Music Video) [British Version]

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■ALBUM

紹介するアルバムは「Part Lies, Part Heart, Part Truth, Part Garbage: 1982-2011」です。

アール・イー・エムの31年を総括するオールタイムベストです。

31年間から選ばれた40曲なので、どれもがアール・イー・エムの代表曲ばかりです。

アール・イー・エムの歴史に留まらず、ロックの歴史を振り返る意味でも、貴重なアルバムです。

 

【収録曲】

Disc 1:

1. Gardening at Night

2. Radio Free Europe

3. Talk About the Passion

4. Sitting Still

5. So. Central Rain

6. (Don't Go Back to) Rockville

7. Driver 8

8. Life and How to Live It

9. Begin the Begin

10. Fall on Me

11. Finest Worksong

12. Its the End of the World as We Know it (and I Feel Fine)

13. The One I Love

14. Stand

15. Pop Song 89

16. Get Up

17. Orange Crush

18. Losing My Religion

19. Country Feedback

20. Shiny Happy People

Disc 2:

1. The Sidewinder Sleeps Tonite

2. Everybody Hurts

3. Man on the Moon

4. Nightswimming

5. Whats the Frequency, Kenneth?

6. New Test Leper

7. Electrolite

8. At My Most Beautiful

9. The Great Beyond

10. Imitation of Life

11. Bad Day

12. Leaving New York

13. Living Well Is the Best Revenge

14. Supernatural Superserious

15. Uberlin

16. Oh My Heart

17. Alligator_Aviator_Autopilot_Antimatter

18. A Month of Saturdays

19. We All Go Back to Where We Belong

20. Hallelujah

 

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グレイテスト・ヒッツ?パート・ライズ、パート・ハート、パート・トゥルース、パート・ガービッジ、1982?2011

INDIA.ARIE(インディア・アリー)

■PROFILE

インディア・アリーアメリカのシンガーソングライターです。

アルバムのセールスは1,000万枚を超え、グラミー賞も獲得していますが、日本ではそれほど名前が知られてないのは、ソウルというジャンルだからかもしれません。

全てを包み込むような柔らかな歌声と、オーガニックなサウンドは、仕事で失敗ばかりしていた当時の僕をいつも救ってくれました。

 

■VIDEO

紹介する曲は「VIDEO」です。

インディア・アリーのお尻のポケットに「LOVE YOURSELF」と書いてあるように「自分らしく生きよう」と歌っています。

曲の途中で「私に必要なものは、このギターだけ」と歌っていますが、今の僕に「これだけ」と言えるものがあるだろうかと少し考えてしまいました。

 

India.Arie - Video

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■ALBUM

紹介するアルバムは「Acoustic Soul」です。

デビューアルバムですが、インディア・アリーが妥協を許さず制作をしたため、リリースまでに1年半もかかったようです。

「VIDEO」もいいですが、「Back To The Middle」が、インディア・アリーのソウルを感じて好きです。

少し心が疲れたときに、手を伸ばす一枚です。

 

【収録曲】

1. Intro

2. Video

3. Promises

4. Brown Skin

5. Strength, Courage & Wisdom

6. Nature

7. Back to the Middle

8. Ready for Love

9. Interlude

10. Always in My Head

11. I See God in You

12. Simple

13. Part of My Life

14. Beautiful

15. Outro

16. Wonderful (Stevie Wonder Dedication)

 

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Acoustic Soul

 

 

Extreme(エクストリーム)

■PROFILE

エクストリームはアメリカのロックバンドです。

ハードロックとファンクを融合させたファンク・メタルの先駆者とも言えるバンドです。

ファンク・メタルに留まらず、常に新しい音楽を求めて変貌していくエクストリームなので、デビュー当時からずっとファンという人はそれほど多くないかもしれません。

でも、言い換えると、ロックファンでなくても楽しめるロックバンドでもあります。

一番有名な曲が、アコースティック・バラードの「More Than Words」というのも、エクストリームの幅広い音楽性を物語っています。

 

■VIDEO

紹介する曲は「Get The Funk Out」です。

ハードロックとファンクという相反する二つのものを融合させると、どんな音楽が生まれるのか。

その答えが、この曲です。

ずっと前から、こんな音楽があったのではないかと錯覚するくらいの完成度です。

初めてこのミュージック・ビデオを観たときは、そのカッコよさに衝撃を受けました。

何から何まで、全てがホットでクールです。

 

Extreme - Get The Funk Out

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■ALBUM

紹介するアルバムは「Pornograffittiポルノグラフィティ)」です。

ノリのいいファンク・メタルはもちろんですが、全米No1となったバラード「More Than Words」も収録されています。

Extremeの名盤は何かと問えば、多くの人がこのアルバムと答えます。

ちなみに、日本の同名のバンドは、このアルバムから名前を付けたようです。

 

【収録曲】

1. Decadence Dance

2. Li'l Jack Horny

3. When I'm President

4. Get The Funk Out

5. More Than Words

6. Money (In God We Trust)

7. It ('s A Monster)

8. Pornograffitti

9. When I First Kissed You

10. Suzi (Wants Her All Day What?)

11. He-Man Woman Hater

12. Song For Love

13. Hole Hearted

 

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ポルノグラフィティ