ソロソロ洋楽

中年を過ぎてから「洋楽」という未踏の地に迷い込んでしまった僕が、迷走を繰り返すなかで出会った素敵な音楽たちを紹介します。

Sting(スティング)

■PROFILE

スティングはイギリス出身のシンガーソングライターで、ベーシストとしても有名です。

ロックバンドの「ポリス」でベーシスト&ボーカルとして活躍し、その後ソロ・アーティストとして活動しています。

ポリスでデビューした頃はロックにレゲエを加えた音楽だったのですが、ソロになるとジャズの要素が加わってきました。

エチオピア難民救済プロジェクトの「バンド・エイド」に参加するなど、社会活動にも熱心です。

ポリス時代とソロ時代を合わせると、アルバムのセールスは全世界で1億枚を超えていますが、スティング本人は、ずっと二枚目です。

 

■VIDEO

紹介する曲は「Englishman In New York」です。

ミュージック・ビデオに出てくる老人は英国の作家のクエンティン・クリスプです。

クエンティン・クリスプは同性愛が違法だった当時のイギリスで、ゲイであることを隠さずに生きて、のちにニューヨークに移り住みました。

この曲は、同じ英国人のスティングがクエンティン・クリスプに会って書いた曲です。

「英国紳士たるもの侮辱されても受け流して、笑顔をつくりなさい。誰に何と言われようとも、自分らしく生きなさい」

そんなクエンティン・クリスプの言葉を歌詞にしていますが、スティング自身の言葉でもあるのかもしれません。

 

Sting - Englishman In New York (Official Music Video)

youtu.be

■ALBUM

紹介するアルバムは「...Nothing Like The Sun」です。

参加ミュージシャンが豪華で、オーケストラの指揮にギル・エヴァンス、ギターにはエリック・クラプトンを起用しています。

このアルバムが発売された頃はハードロックが主流で、セールスを考えるとジャズテイストのアルバムは冒険だったと思いますが、全米だけで200万枚を超える大ヒットとなりました。

 

【収録曲】

1. The Lazarus Heart

2. Be Still My Beating Heart

3. Englishman in New York

4. History Will Teach Us Nothing

5. They Dance Alone(Cueca Solo)

6. Fragile

7. We'll Be Together

8. Straight to My Heart

9. Rock Steady

10. Sister Moon

11. Little Wing

12. The Secret Marriage

 

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Nothing Like the Sun